コバイケイソウ
Veratrum stamineum

●分布:本州中部以北~北海道
●花期:6~8月

亜高山から高山帯の湿った草地に生育するシュロソウ属の多年草。1 mほどの高さになり、バナナのような穂状の白い花を多数つける。霧ヶ峰では、レンゲツツジの赤と本種の白が美しく共演する景観が有名である。東北地方でも、規模は小さいが場所によって似た光景が見られる。
本種には数年に一度の当たり年があり、外れ年では群落内でぽつぽつと数本が咲いているのみだが、当たり年には山肌を真っ白に染めるほどの大規模な花畑が現れる。写真2の立山で見た当たり年の大群落は、とても印象に残っている。同行者はバナナが咲いていると言っていたが…
岩手県では奥羽山地亜高山帯の湿性草原各所で見られる他、北上高地の湿原にもあるが多くない。

▲写真1:2018年7月1日、秋田駒ヶ岳

▲写真2:2013年7月、立山

▲写真3:2022年7月27日、北海道大雪山


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