ジョウロウホトトギス
Tricyrtis macrantha

●分布:高知県
●花期:10月

高知県の石灰岩地に分布するホトトギスの仲間。釣り鐘型の黄色い花をつける。花の内側には紅色の斑点が多数ある。トサジョウロウホトトギスとも呼ばれる。よく似たものに紀伊半島のキイジョウロウホトトギス、丹沢などに分布するサガミジョウロウホトトギスがある。図鑑によっては九州にも分布すると書かれているようだが、本当だろうか?キバナノツキヌキホトトギスの間違いか、少なくとも現存はしないように感じる。あるいは九州山地の誰も近づけないような石灰岩壁にひっそりと?
牧野富太郎の研究人生をモデルとした連続ドラマらんまんが放映された年、牧野博士がフィールドとしていた横倉山を訪れた。らんまん効果で、ジョウロウホトトギスを実際に見てみたい人がたくさん来ているかと思ったが、目的の石灰岩地では老夫婦一組に会っただけであった。一つしかないと言っていたが、少し先に進むと群生地を見つけられて安心した。ただし、急な岩崖に群生しているため手に取れるような株はほとんどなかった。

▲写真1:2023年10月1日、高知県越知町

▲写真2:2023年10月1日、高知県越知町


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