ウスズミカレハ
Poecilocampa tamanukii

●分布:北海道~九州
●成虫の出現時期:11~12月
●食餌植物:サクラ,ヤマハンノキ

春のヒメカレハから始まるカレハガリレーのアンカー,ウスズミカレハ.カレハガとは思えないほど小型.紺色地に枯葉色の斑紋がいくつか,前翅の後援には霜降りが入り非常に渋い色合い.出現時期はウスタビガよりも遅く,フユシャクが出現し始める初冬.本種のように晩秋から冬,早春に出現するモフモフの蛾は,冬ボンビと総称される.
写真のものは,岩手県宮古市の標高700mの高原にて出会ったもの.この場所は本州で最も寒い場所の一つと言われており,11月上旬には最低気温が氷点下を下回る.生き物の気配を感じない-3度の静かな夜,道の駅の外灯下にひっそりと佇んでいるのを見つけた.個体数は少なくないはずだが,一晩に飛来する数は少ない.

▲写真1:2018年11月,岩手県宮古市


カレハガ科 (Lasiocampidae)
昆虫類 (Insects)
Home