ホソクロオビシロナミシャク
Trichopteryx auricilla

●分布:本州、四国
●成虫の出現時期:4月

春に現れるナミシャクの一群Trichopteryxの1種で、太い黒線が特徴的。クロオビシロナミシャクに似ているが、本種では内横線が弱く全く見えないこともある。地色はより濃い。また内横線は後縁側で後ろ側に流れない。クロオビシロナミシャクよりもやや山地性のように思われる。
写真の個体は、標高600mほどの渓流沿いでライトトラップをすると飛来した。クロオビシロナミシャクには何度も出会っていたが、本種に会えたのは初めてだ。4月末になってやっと見られるようになったので、クロオビシロナミシャクよりもずいぶんと出現時期が遅いようだ。この日にはアオヤマキリガ、ゴマフキリガ、ブナアオシャチホコ、アトジロエダシャクなどに出会えた。

▲写真1:2020年5月1日、岩手県遠野市(仙人峠)


シャクガ科ナミシャク亜科 (Larentiinae)
昆虫類 (Insects)
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