北上山地には標高700~1000 mぐらいにはしばしば平坦な高原地帯が広がっており、放牧地などに利用されています。高原周辺の林内には緩やかな沢が流れていて、沢の周りにはミズナラやハルニレ、オヒョウ、ズミなどの木々が囲んでいます。場所によってはハナヒョウタンボクやクロビイタヤのような希少な樹木も見られます。林床にはオオバナノエンレイソウ、ニリンソウ、コケイラン、ラショウモンカズラ、クリンソウ、トクサ、ギョウジャニンニクなどが見られます。個人的には宮古市の松草近辺の景色がとても好きです。
北上山地ではシカの進出が進んでおり、下層植生への影響が懸念されます。
▲写真1:2024年5月25日、岩手県宮古市松草