イブキジャコウソウ
Thymus quinquecostatus

●分布:北海道・本州・九州の山地〜高山帯の岩場
●花期:

主に山地帯以上の岩場に生育するシソ科の矮性低木。場所によっては海岸草原や低地の岩場にも産する。福井県の青葉山,島根県の立久恵峡,茨城県の久慈山地などにみられる低地の角礫岩地にもしばしば生育する.
岩場を這うようにのびる植物で、7月頃にピンク色の花を咲かせる。タイムと呼ばれるハーブの仲間で、葉をもむとよい香りがする。この香りを嗅ぐと気持ちがリフレッシュできるので、私には登山中に見つけた際には葉をひともみする癖がある。
写真の花は早池峰山の高山帯の岩場で撮影した。東北地方での生育地は少なく、他には岩泉の石灰岩地や青森県の龍飛崎の海岸草原で少数確認したくらい。和名の由来となった伊吹山では、山頂部に多くみられたと記憶している。

▲写真1:2019年7月、岩手県早池峰山


シソ目 (Lamiales)
植物 (Plants)
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