●分布:大雪山系
●花期:7~8月
高山帯の砂礫地に生育するウルップソウ属の多年草。礼文島や白馬、八ヶ岳に分布するウルップソウは極東からアラスカまで広く分布するが、本種は大雪山系の特産種。ウルップソウよりも葉が細い。それでも普通の草に比べると葉が丸く広いが。花は薄い青紫色。ウルップソウよりも少し色が淡いものが多いように思う。
雪解けが早い尾根状の砂礫地に生える植物なので、大雪山の高山植物の中でも花期が早く、赤岳・小泉岳周辺では7月中旬にはほとんど散ってしまう。7月末の赤岳周辺では、1か所だけ咲いている群落を見つけられた。ここは砂礫地ながらも登山道によって少し谷状になっており、雪が溜まって周辺よりは雪解けが遅かったのだろう、他にエゾタカネスミレもわずかに咲き残っていた。
▲写真1:2022年7月27日、北海道大雪山
▲写真2:2022年7月27日、北海道大雪山