ムラサキセンブリ
Swertia pseudochinensis

●分布:本州~九州
●花期:10~11月

センブリの仲間で、より明るい草原環境や岩場などを好んで生育している。有名な群生地は蛇紋岩地が多い。花の蜜腺にはアリがよくたかっている。東海地方以西に分布が多いが,青森県まで分布している。

写真1のものは,和歌山県の静かな海辺の道沿いで見つけたもので,海から5mほどの距離の草地に咲いていた.このような自生地は珍しいだろう.同じ場所にはシランも生育していた.どちらも珍しい部類の植物であるが,南紀では比較的よく見られるらしい.

写真2のものは長崎県の蛇紋岩地で出会ったものではあるが、珍しく日陰の林縁の岩場から垂れ下がるように生育していた。しかし花付きは良いようで、環境は適しているようだ。蛇紋岩地では、やや日陰でみられることもある。

▲写真1:2015年11月、和歌山県田辺市

▲写真2:2023年11月5日、長崎県西海市


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