●分布:西太平洋諸島、マリアナ諸島、ニューギニア
●花期:
マリアナ諸島やニューギニア、西太平洋の島々に分布するクチナシモドキ属の低木。海岸近くの岩壁や石灰岩壁に生育する。
サイパン島北部にSuicide Cliffという約200 mの直立する石灰岩壁がある。第二次大戦時にアメリカ軍に追い詰められた日本兵や民間人が多数飛び降りた地で、慰霊碑のある公園として整備されている。この石灰岩壁に多数の本種が咲いていた。パラオで同属の別種を見たことがあったので、すぐにクチナシモドキの仲間だと分かった。絶壁に生えていて、手元で見れる株は見つけられなかった。
マリアナショウビンと並び、マリアナ諸島を代表する野生生物の一つ。しかし、グアム島の花には選定されていない。外来種のブーゲンビリアが島の花というので個人的には残念だ。パラオはこの同属の固有種を国花にしていて偉い。
▲写真1:2023年5月6日、Suicide Cliff, Saipan