●分布:紀伊半島、中国地方、四国、九州
●花期:9~11月
ソハヤキ要素の植物で、主に紀伊半島、四国、九州中部に分布する。分布域では、亜高山帯から低地まで分布する。高所では9月、海岸線付近では11月頃に開花する。花は晴れていないと開かない。リンドウは葉が被針形で、本種では葉は長卵形で縁が波打つ。アサマは浅間山ではなく三重県の朝熊山。
寒風山から石鎚山の麓にかけて、標高1,400~1,700 mの高所に伸びる林道がある。道路沿いに岩場が迫っており、様々な植物をドライブスルーで観察することができるとても面白い場所だった。ルート上、いたるところで本種が見られたが、終始曇天で開いた花は見つけられなかった(写真2、3)。高所では本種に交じってリンドウも見られた。2023年、再び四国を訪れたが雲一つないような晴天日、多くの花が開いていた(写真1)。九州にも分布するらしいが、噂も聞いたことがない。
▲写真1:2023年10月2日、高知県瓶ヶ森
▲写真1:2022年9月15日、高知県瓶ヶ森
▲写真2:2022年9月15日、高知県瓶ヶ森