●分布:本州~南西諸島
●花期:8~9月
乾燥気味の明るく草丈のごく低い草地に生えるマチン科の1年草。小さな植物で、花をつけても10 cmほどにしかならない。花がなければ見つけるのがとても難しい植物だろう。
ヒメナエと異なり、葉は下部のほうにしか付かない。ヒメナエは茎の丈夫にも葉がつく。浸水することもある湿地に生育しているため、上のほうにも葉をつけているのだろう。絶滅危惧種に選定している県も多いが、案外その辺の公園の芝生や駐車場の草地なんかに生えていたりもする。
日向地方の湿原にて出会った。近くの湿原にはヒメナエの情報があり、近くにはヒナノカンザシもあったのでヒメナエかと思っていたが、茎の下部にのみ葉がついていたのでアイナエだ。違いを頭に入れたうえで、ヒメナエも来年探しに行かなければならない。
▲写真1:2022年8月14日、宮崎県高鍋町
▲写真2:2022年8月14日、宮崎県高鍋町