クサソテツ
Matteuccia struthiopteris

●分布:日本、ヨーロッパ、北米

北半球の温帯域に広く分布する多年生シダ。芽生えはこごみと呼ばれる山菜。くせがなくシャキっとした食感が美味しい。お浸しでも天ぷらでも美味しい。三陸でも普通に見られる植物で、谷沿いや河川敷などの適湿な草地に多く見られる。しかし多雪地に比べると小ぶりなものが多い。
東北ではありふれた雑草のような植物だが、阪神間に住んでいた頃はほぼ見られない植物で憧れを持っていた。ある時、猪名川の河川敷で見つけてとても喜んだ思い出がある。芽生えは小さく、とても山菜として採取できるような大きさではなかった。
写真2のものは、採り頃からちょっと過ぎたくらいのもの。十分美味しく食べられるが、このぐらい伸びていると周りの葉を落とさなければならず、少し面倒くさい。もうちょっと短いとその手間が省ける。写真3は、すっかり伸びたクサソテツ。伐採された谷沿いのスギ林跡に多数群生している。毎年採取するポイントである。

▲写真1:2018年4月、秋田県仙北市

▲写真2:2018年4月、秋田県仙北市

▲写真3:2021年5月、岩手県大槌町


シダ植物 (Fern)
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