●分布:北海道、本州北部(福島県・石川県以北)
●花期:5~6月
北日本の塩性湿地や河口域の泥地に生育するオカトラノオ属の多年草。岩礁背後の潮水が混じる水たまりにも生える。初夏、葉腋に薄桃色で5裂する花をつける。南限は日本海側で石川県、太平洋側で福島県とされる。
三陸では,湾に流れ込む大きめの川の河口域には大抵生育しているが,いずれの場所でも数は少ない.震災の大津波による地形変化やその後の防潮堤工事などによって,多くの生息地で激減したという.大槌町では,河口域に残された葦原周辺の泥地にわずかに群生が見られる.北日本の塩性湿地の植物としては普通種で、エゾツルキンバイやオオシバナ、ヒメキンポウゲは生育地がさらに少ない。
青森県以北や北海道には多く、河口域の大規模な塩性湿地に多数見られる。
▲写真1:2021年5月、岩手県大槌町
▲写真2:2018年6月30日、青森県八戸市
▲写真2:2018年6月30日、青森県八戸市