サワフタギ
Symplocos sawafutagi

●分布:北海道~九州
●花期:5~6月

ハイノキ科で唯一,関東以北の山地にも分布している冷温帯に適応している種.初夏に白い花を多数つけ,秋には瑠璃色の美しい果実をつける(写真2).
渓流沿いやブナ帯などの湿った樹林帯に生えるが,あまり多い樹木ではない.そのためか本種を寄主とするフタジマネグロシャチホコやシロシタホタルガなどの蛾もやや少ない.
写真のものは,秋田駒ヶ岳の登山道沿いで咲いていたもの.花の写真を撮っていると,マダムに名前を尋ねられた.マダムはイチヨウランのある場所を知っていたりと花にある程度詳しいようであったが,主に高山帯で花を見る人にとっては,低山性の樹木はマイナーなのかもしれない.

▲写真1:2020年6月、秋田駒ヶ岳

▲写真2:2015年8月25日、大阪府豊中市


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