サツキ
Rhododendron indicum

●分布:本州(関東地方以西)、九州、屋久島
●花期:5~6月

山地の河岸岩上に生育するツツジ属の半常緑低木。植栽されることが多いが、自生は比較的珍しい植物である。渓流沿い植物で、増水時に水をかぶるような場所に生育する。流されないよう岩肌にへばりつくように生育している。葉は近縁とされるヤマツツジよりも細くなっている。四国や中国地方では同じようなニッチにキシツツジがよく見られるが、住み分けているようで両種ともに見られる地域はないようである。花期はツツジの仲間としては遅く、5月下旬~6月にかけて。屋久島は分布の南限であるが、高い密度で生育しており繁栄している。
写真のものは、宮崎県北部の渓流沿いで見かけたもの。平時は森に囲まれた静かな川のようだが、岩場沿いにはアワモリショウマやダイモンジソウなど渓流沿いを好む植物が多い。増水時はまた違った顔をしているのだろう。

▲写真1:2023年5月29日、宮崎県日向市

▲写真2:2023年5月29日、宮崎県日向市

▲写真3:2023年5月29日、宮崎県日向市


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