●分布：本州中部以北～北海道
●花期：6～7月
高山帯の湿原に生える常緑の小さなツツジ．葉の質感は皺があってシャクナゲに似ている．しかし一般的なシャクナゲの仲間はツツジ属，本種はヒメシャクナゲ属と異なるグループの植物．枝の先端からピンク色の茎を伸ばして同色のつぼ型の花を2～6個つける．
写真のものは秋田駒ヶ岳で出会った．秋田駒ヶ岳では本種の生育地は少なく，多くの人が向かう山頂方向の登山道では出会えない．八合目駐車場から賑やかな山頂とは逆方向に尾根沿いを30分ほど歩くと，小規模な池塘やミズゴケの湿原がある．そこでモウセンゴケやイワイチョウ，ヒナザクラなどと共に見られた．写真にはイワカガミやギボウシ類の葉も写っていますね．
▲写真1：2018年7月、秋田駒ケ岳