●分布:関東地方以西~九州
●花期:6月
太平洋側の深山に生育するナツツバキ属の落葉小高木。樹皮はヒメシャラよりも黄色みがあり、ひび割れのように剥がれる(写真3)。花の大きさはヒメシャラとナツツバキとの中間。花弁の裏側には紅色の斑紋が入る。ヒメシャラよりも高標高地に分布し、九州脊梁山地や英彦山に生育する。東は丹沢にまで分布しており、意外と分布が広い。ヒメシャラともかなり分布が重なる。オオバアサガラとアサガラの関係性みたいなものか。
写真のものは九州脊梁山地の標高1,500 mほどの尾根筋の道を、梅雨の合間の晴れ間に歩くと、道沿いに点々とヒコサンヒメシャラの花が落ちているのに気が付いた。樹上を探してみると、花がついているものもあった。
▲写真1:2024年6月21日、宮崎県椎葉村
▲写真2:2024年6月21日、宮崎県椎葉村
▲写真3:2024年6月21日、宮崎県椎葉村