●分布:近畿、四国、九州
●花期:7~10月
西南日本外帯(紀伊半島、四国山地、九州山地)に連なって分布するソハヤキ要素の植物。渓流沿いの開けた場所に群生する。名前の通り、花が葉の下に隠れるようにつける。雨の多い地域なので、傷みにくくするための特徴かもしれない。ツリフネソウよりも花色は薄い。東海地方には変種のエンシュウツリフネソウも分布する。
九州ではくじゅうや九州山地に分布するが鹿の食害を受けやすいようで、減少傾向にある。写真1を撮影した山では鹿の食害が深刻で、柵の外では一切見られない。しかし里に降りると道沿いにいくつも群落があった。もはや深山よりも里地のほうが植生豊かな時代になりつつある。
▲写真1:2022年9月23日、大分県九重町
▲写真2:2022年8月13日、宮崎県五ヶ瀬町