トビモンオオエダシャク
Biston robustus robustus

●分布:北海道~九州(屋久島以北亜種),南西諸島(奄美以南亜種)
●成虫の出現時期:3~4月

早春に現れる大型のエダシャク.3~4月上旬頃に広葉樹林でライトトラップをすると多数飛来する他,市街地近くでも出会うことができる.
暖地では2月頃から姿を見せ,亜高山帯では6月上旬頃までその姿を見かける.時々色合いが近縁のチャオビトビモンエダシャクと紛らわしい個体がいるが,チャオビトビモンエダシャクでは頭部回りの毛が白くなること,中横線が屈曲せず直線的なことで見分けられるとされる.
しかし,この2種では中横線が不明瞭であることが多く,中横線の特徴はよく分からないことが多い.実際にチャオビの実物を見ると大分雰囲気が異なるため,あまり区別には困らない.チャオビを期待したくなる気持ちも分かるが,迷ったら大体チャオビではない.

▲写真1:2020年3月,岩手県宮古市


シャクガ科エダシャク亜科 (Ennominae)
昆虫類 (Insects)
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