チャバネフユエダシャク
Erannis golda

●分布:北海道~九州
●成虫の出現時期:山地では11月,平地では12~1月
●食餌植物:多食(広葉樹)

初冬に現れるやや大型のフユエダシャク類.近縁種のオオチャバネフユエダシャクは亜高山の針葉樹に依存しており,岩手県でも北上高地で1例があるのみでほとんど分布していない.
本種は多食性でかなり多種の広葉樹を食べることが知られている.オスはフユシャクの中でもはっきりとした色合いをしていて独特だが,メスも白地に黒い斑点が散りばめられたホルスタインのような特徴的な見た目をしている.関西,岩手ともに普通種で,初冬に一番よく見られるフユシャクの一つ.写真2はホルスタイン牛のような見た目のメス個体.フユシャクの中では特徴的な見た目から見つけやすい.

▲写真1:2018年11月,岩手県宮古市

▲写真2:2021年12月、千葉県柏市


シャクガ科エダシャク亜科 (Ennominae)
昆虫類 (Insects)
Home