オオルリボシヤンマ
Aeshna crenata

●分布:北海道,本州,九州
●成虫の出現時期:7~10月

北方系の大型のヤンマ.2〜4年の幼虫期間を経て,7〜10月に成虫が現れて8〜9月頃に産卵する.北方系のルリボシヤンマ属では最も南方に分布を広げており,関東平野の湿地でも得られるほど温暖な環境に適応している.
東北地方においては,ルリボシヤンマは主にブナ帯の湿地や亜高山帯の池塘などで見られるが,本種は低地の流れが緩やかで抽水植物に囲まれた小川やワンドで見られる.
大槌町内の湿地にはマダラヤンマも生息しているが,こちらは水深が浅く完全に流れのない湿地帯にいる.すみわけがされているようで,両種は基本的に同じ場所にはいない.

▲写真1:2019年8月,岩手県大槌町


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