●分布:
●花期:
晩夏の高原を彩る淡紫色の美しい花を咲かせる植物.信州や阿蘇などの草原では多く見られる植物.高山帯に分布するものはタカネマツムシソウという変種に分類される.
中部地方の高原では少なくないが、東北地方の草原ではほとんど見かける機会がない。岩手県では1か所の農地の草地に残るのみという.東北の他県でも津軽半島のエゾマツムシソウ以外に分布情報を聞かないので,元々東北地方には少ない種なのではないかと思います.代わりに?ナベナは比較的いろんな場所で見られますが…
[観察手記:写真4]
山梨県大菩薩付近の生息地では,鹿の侵入によって多くのお花畑が失われてしまったようであった.そのような状況の中,10月の晩秋登山で運よく咲き残っていたマツムシソウの花を見ることができた.現地は険しい尾根歩きでしたが,淡青紫の花に少し元気を取り戻した.写真のものは,亜高山帯の稜線上の砂礫地で見たものである.背も低く,もしかするとタカネの範疇に分類されるものかもしれない.
▲写真1:2022年9月3日、大分県九重町
▲写真2:2022年9月3日、大分県九重町
▲写真3:2022年9月3日、大分県九重町
▲写真4:2014年10月、山梨県