●分布:北海道~九州
●花期:5~6月
草原に生える多年草。5~6月頃に薄桃色の花を咲かせる。よく似たツルカノコソウは森林性で珍しくないが、本種は良好な草原に生えるため、どこでも見られる訳ではない。同科のオミナエシ(草原性)、オトコエシ(森林性)の関係に似ている。ツルカノコソウでは、葉に鋸歯がなく、花は白色で赤みを帯びない。
東北地方では、主に日本海側の海岸草原にも見られるようであったが、一度もその時期に該当地域に行けなかったので、九州に来てから初めて見ることができた(どうせ他の場所で見れるし...と優先順位が低かったのである)。平尾台は大群落が見られた。背振山地には比較的多いようで、福岡県から佐賀県側へ向かう道路沿いの林縁や人里で何度も見かけた。
▲写真1:2022年5月8日、岡山県新見市
▲写真2:2022年5月8日、岡山県新見市