マエジロツトガ
Pseudocatharylla infixella

●分布:本州、九州
●成虫の出現時期:
●食餌植物:

干潟に生息するツトガの仲間。春に現れる1化の個体は前縁だけ白く縁どられるので分かりやすいが、2化個体は真っ白で他のツトガ類と同じに見えるようだ。21世紀に入るまで70年以上も記録がなかったようであるが、春の干潟で蛾を採ろうなんて誰も考えず見過ごされていたのかもしれない。
九州に移って最初の土日、シギやチドリが見たくて有明海の干潟を訪れると、生え始めの葦原に本種を見つけた(鳥のほうは干潟がカピカピの時間帯で皆無でした)。ちょうど少し前にツトガのページを作るためにツトガ類を調べていて、こんな分かりやすい色模様の珍品がいるのかと興味を持っていた。全く予期していなかったが、見た瞬間に本種だと分かった。こういう出会いは嬉しい。珍品と言える蛾では、九州で最初に出会った種となった。

▲写真1:2022年4月7日、佐賀県


ツトガ科 (Crambidae)
昆虫類 (Insects)
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