●分布:長野県、九州中部
●花期:6~7月
国内では阿蘇周辺にのみ産する大陸系遺存植物の一つ。草原や疎林に生育する。日本らしくない緋色の大きな花をつける。阿蘇の草原の中でも、本種が生育する場所はきわめて限られている。個人的に、阿蘇七名花の一つに選んでいる。
移動中にも偶然、道端の草地に生育する個体を見つけられた(写真3)。阿蘇特有の草原植物は火山灰の堆積量が多かった高森町周辺にかつては多く産したという。伐採地や道端の草地には、今でも珍しい草原性植物が出てくることがあるようだ。
▲写真1:2022年7月9日、熊本県高森町
▲写真2:2022年7月9日、熊本県高森町
▲写真3:2022年7月9日、熊本県高森町