オオミズアオ
Actias aliena

春と夏に発生する美しいヤママユガの仲間。一般の人も名前を知っているほど有名な蛾。その美しさは、多くの人を蛾屋に引きずりこんだという。蛾を探し始めた頃には、とにかく本種に縁がなく、一番最初に見たのは蛾の探索を始めてから2年目の夏だった。最初に蛾を探していたポイントでは照葉樹が多かったためだろう(エゾヨツメやヒメヤママユはいたが)。また、大学構内の雑木林でも発生していなかった。
関西では4月末から春型が出現します.6月~8月にかけて断続的に見られるので,夏型は出現時期がばらつくのかもしれません.岩手県内でも早いと4月から春型が出現し,高所では6月に春型が見られます.
近縁のオナガミズアオは関西の低地では多くないので,都市部で見かけるものはまず本種でいいでしょう.しかし,ハンノキが生える湿地帯が多い関東郊外や,ヤマハンノキが普通に生える冷温帯ではオナガミズアオも数として半々ほど見られるので,識別には要注意です.
写真2:釜石市のよく蛾を探しに行く無人駅に行くと、「釜石まな」と「久慈ありす」の旗が立っており、久慈ありすの胸にオオミズアオがとまっていた。まるでリボンのようだ。

▲写真1:2015年6月、東京都奥多摩町

▲写真2:2019年7月、岩手県釜石市


イボタガ科・カイコガ科・ヤママユガ科 (Brahmaeidae・Bombycidae・Saturniidae)
昆虫類 (Insects)
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