オナガミズアオ
Actias gnoma gnoma

●分布:北海道~九州
●成虫の出現時期:
●食餌植物:ハンノキ、ヤマハンノキ

全国に分布するヤママユの仲間.近縁のオオミズアオよりも色は濃いが透明感が高く,撮影した時に背景が透けて見えるような感じがする.後翅の後端を交差させてとまることがある.さながら,バレリーナが足をクロスさせているようである。
オオミズアオとの相違点は,本種では触覚が黄色い,後翅の眼状紋が丸い,前翅前縁のワインレッド部分の前半が明瞭に白くなる,後翅の後端をクロスさせてとまることなどとされる.個人的に最も見分けやすいと思うのは,前翅前縁の白い筋.他の特徴よりも例外が少ないと思う.
オオミズアオよりも珍しいと言われるが,東北地方では両種ともに同じくらいよく見かけるかむしろ本種のほうが多いかもしれない.東北では普通の樹林帯にも食樹のヤマハンノキが普通にあるからでしょう。

▲写真1:2018年6月,岩手県普代村

▲写真2:2018年6月,岩手県普代村

▲写真3:2019年4月24日,岩手県宮古市


イボタガ科・カイコガ科・ヤママユガ科 (Brahmaeidae・Bombycidae・Saturniidae)
昆虫類 (Insects)
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