ルリソウ
Omphalodes krameri

●分布:中部地方以北〜北海道南西部
●花期:4〜6月

本州北部の日本海側に分布する春の花.茎が這うように広がるヤマルリソウと異なり,本種は直立する.葉には開出毛(葉面に直角に生える毛)が密生している.これはヤマルリソウとも共通する特徴.花の色はヤマルリソウよりも青みが強く,ルリソウという名に相応しい.新潟県~福井県にはルリソウとヤマルリソウの中間的な種とされるエチゴルリソウも分布する.本種では果実にかぎ状の突起があることでエチゴルリソウと区別されているが,この特徴は花の時期には分からない.
緊急事態宣言が出る直前の頃,本種を目当てに山形県の低山を訪れた.この日は超快晴日で,最初見つけた時には白飛びするは影が出来るはで,ストロボを焚いてもどうにもうまく写せず,陽射しが弱くなる夕方17時半頃まで仮眠をとって,再び撮影に向かった.植物撮影では影が出来る快晴は大敵,小雨のほうが嬉しいくらいだ.このことがきっかけで,日除けとして使える白い日傘をフィールドで持ち歩くようになった.

▲写真1:2020年4月,山形県鶴岡市


ムラサキ目 (Boraginales)
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