ムラサキヤマドリタケ
Boletus violaceofuscus

梅雨期から初秋にかけて,雑木林に生える美しいヤマドリタケの仲間.傘の縁取りや柄の網目の白色が,濃い紫色と対照的で美しい.同じく紫色のブドウニガイグチなどとは,柄の網目の有無で見分けることが可能だ.慣れれば見間違えるものではないはず.
識別が容易である点も含めて優秀な食用菌で,低地のヤマドリタケ類では最も美味しいとも言われる.紫色の皮には心地よい苦味があり,身の旨味とよく合う.人気のある雑木林ではよく見られるキノコで,大阪府の待兼山,柏市内の雑木林がある公園では毎夏見かけており,梅雨期には食事にさっと加えられる食材であった.

▲写真1:7月,大阪府豊中市

▲写真2:7月,大阪府豊中市


イグチ目 (Boletales)
菌類 (Fungi)
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