キイロイグチ
Pulveroboletus ravenelii

梅雨から初秋にかけての雨後,雑木林に発生するイグチ.作り物のようなレモンイエローは,美しく林内でよく目立つ.肉や管孔に触れると青色に変色する.傘の表面には綿毛状の鱗片が見られ,鱗片が落ちた部分は赤褐色の地色が露出する.発生まもない幼菌は下の写真のように,皮膜に覆われる.成長しきるまで胞子を守るための仕組みなのでしょう.いくつかのイグチ類でこの特徴が見られる.
写真のものは,宮城県仙台市内のモミ林内で見られた.関西では,アベマキ主体の雑木林において毎年のように観察していた.

▲写真1:2019年9月,宮城県仙台市

▲写真2:2019年9月,宮城県仙台市


イグチ目 (Boletales)
菌類 (Fungi)
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