アカヤマドリ
Rugiboletus extremiorientale

蒸し暑い夏に発生する超大型のイグチです.傘が開くと直径20cm,高さも20cmほどになり,普段キノコに興味がない人の目にも入るようです.鮮やかなオレンジ色と傘表面のしわとひび割れが特徴的です.森林公園のような管理されたブナ科樹木の雑木林の斜面によく発生します.
食用のキノコですが本種は大味でむせるようなしつこいキノコ臭がするので,個人的にはヤマドリタケモドキやムラサキヤマドリタケのほうが好みです.また,写真のように開く頃には虫食いがひどく,食べられる部分がなかったりします.
この写真は、当サイトに掲載している中で最も古い写真の一つ。学部時代の大学構内では、梅雨頃と晩夏に各所で発生していたので、よく昼ご飯として本種などのイグチ類を採って食べていた。学部時代は大学構内にある小さな山、待兼山をホームグラウンドに生き物探しに目覚めつつあって、その覚醒に大きく寄与したのが待兼山のキノコの多様性だった。小さな山にもかかわらず、4年間で300種以上のキノコを発見できるほど多様性が高い場所であった。いつ新しいキノコを見つけてもいいように、外出する時は常にカメラを持ち歩く習慣がついた。

▲写真1:2012年7月,大阪府待兼山


イグチ目 (Boletales)
菌類 (Fungi)
Home