ヤマシギ
Scolopax rusticola
ハトくらいのサイズがある夜行性のジシギ類.水辺よりも森林や草原で出会う.特に農地や河川敷の土が柔らかく草丈の低い草地を好むという.北日本では留鳥または夏鳥で,本州以南で越冬する.
目が頭部の後ろ側にあるので360度の視界があるという.夜間に地上を歩いて昆虫,ミミズ類,植物の種子などを食べる.
本種には中々衝撃的な出会い方をした.山中の道路を走っていると,左側の斜面にシカがいるのに気づいてスピードを落とすと今度は右側からノウサギが走ってきた.驚いてゆっくりと10 m走ると今度は何か反対車線に鳥がとまっている.驚いて戻るとなんとヤマシギ!ゆっくりと車から降りて近づくと至近距離で撮影できました.野生動物が一斉に活動し始めたタイミングだったのか,この日はツキノワグマやテンも道中で現れ,この時期の夜間としてはとても楽しかった
県内ではこの時期に夜の高原や草地などに行くと,たまに出会う.渡り時期に道路に落ちている個体は一度飛島で見たが,すぐ飛び立ってちゃんと見ることができずいつかリベンジを願っていた.至近距離で写真を撮れる出会い方ができたのは,今のところこの一度だけ.
▲写真1:2020年4月26日,岩手県田野畑村
鳥類
陸上の脊椎動物 (Terrestrial Animals)
Home