ツクシイワシャジン
Adenophora hatsushimae

●分布:熊本県、宮崎県
●花期:10月

九州山地の一部の深山に生育するツリガネニンジン属の多年草。根出葉や茎葉はハート形。花柱が長く突き出る点が特徴的。九州とはいえ標高1,300 m帯で10月中旬に盛りとなるため、花期がかなり遅めの植物である。
山麓はスギ植林、尾根に上がっても鹿の食害で砂礫がむき出しになっている場所が多く、荒れ果てていた。山頂付近の岩場や急斜面のみに本種が見られた。岩場の周辺以外では、この地域の特産種のメラモリアザミらしきものやシコクママコナが見られたぐらいで草本が乏しい。不健全な雰囲気の山と言わざるを得なかった。

▲写真1:2022年10月15日、宮崎県西米良村

▲写真2:2022年10月15日、宮崎県西米良村

▲写真3:2022年10月15日、宮崎県西米良村

▲写真4:2022年10月15日、宮崎県西米良村


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