キキョウ
Platycodon grandiflorus

●分布:北海道~九州
●花期:8~9月

乾燥した草原に生育するキキョウ属の多年草。かつて草原がありふれた環境だった時代には、ごく普通に見られたという。園芸用の採集や半自然草原の衰退とともに著しく減少したと言われている。広大な草原や石灰岩地・蛇紋岩地に行けばまだまだ見ることができる。蕾は紙風船のような造形で、無性に押しつぶしたくなる(しないけど)。
岩手県でもやや珍しい植物だが、草原や岩崖などで時々見られる。まだ見れる植物ではある。現在よりも減少することがないようにあってほしい。県北海岸部のとても近づけない岩崖に、百株を超える大群生を見つけたときは驚いた。盛岡市では、ダム湖畔の乾いた草地に小群生がみられた。大した管理もなく自生しているような雰囲気で、キキョウの自生地では最も好きな場所だ。

▲写真1:2018年8月9日、岩手県盛岡市

▲写真2:2018年8月9日、岩手県盛岡市

▲写真3:2018年8月9日、岩手県盛岡市

▲写真4:2018年9月、愛知県新城市

▲写真5:2023年8月6日、福岡県平尾台


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