ホクチアザミ
Saussurea gracilis

●分布:本州(愛知・長野県以西)、四国、九州
●花期:8~10月

西日本の山地草原に生育するトウヒレン属の多年草。九州の草原にはよく似たキリシマヒゴタイが同所的に見られるが、本種は葉が三角形で、葉裏が真っ白であることが特徴。総苞辺は紫色を帯び、くも毛に覆われる。
写真の花は、湯布院近くの半自然草原で出会った。由布岳登山口側の草原はなぜか花が少ないが、こちら側に来ると色々な花が咲いている。付近には咲き残りのヒゴタイやツルニンジンもあった。もう少し秋が深まると、ヤマラッキョウやムラサキセンブリが草原を彩る季節になるだろう。九重の草原でも一度探したが、キリシマヒゴタイばかりで本種は見つけられなかった。

▲写真1:2023年9月30日、大分県由布市

▲写真2:2023年9月30日、大分県由布市


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