サワラン
Eleorchis japonica

●分布:北海道~九州
●花期:7月

亜高山帯などの明るいミズゴケ湿原に生えるラン。晴れた日にしか花が開かず、開いた花を中々見れない。花は鮮やかなピンク色で、湿原によく目立つ。湿原だけではなく、沢沿いの明るい草付きに見られることもある。
[観察手記:写真1]
快晴日の中、ブナ林内の小道を抜けると小さな池を囲むミズゴケ湿原に出た。トキソウやホロムイソウがたくさん生えていて水面にはヒツジグサも咲く。ハッチョウトンボやエゾイトトンボも飛び回る天国のような湿原(池に誰かが放した錦鯉がいたのだけが残念)。そんな中、一際目立っていたのが本種だった。まだ開いた花を見たことがなかったので、大喜びで撮影した。正面から撮ると花だけが浮いているような写真になってしまった。なかなか撮影の難しい花だ。
[観察手記:写真2]
朝日山から蓮華温泉に下る途中の湿原でトキソウと並んでみることができました.よく似た植物なので,最初はトキソウのつぼみかな,と思って通り過ぎてしまうところでした.トキソウとは違い,低地の湿原では見られません.東北地方でもブナ帯以上の沢沿いの草付きや湿原でみられる場所があるようです.

▲写真1:2019年7月7日、岩手県西和賀町

▲写真2:2015年7月、白馬連邦


キジカクシ目 (Asparagales)
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