ササバギンラン
Cephalanthera longibracteat

●分布:北海道~九州
●花期:5~6月

山地の落葉樹林でよく見られるラン.ヤマツツジが咲いているような時期に本種も咲いている.低地の森林内では森の緑が深くなり,花の種類が少なくなる頃で亜高山帯以上や岩場,草原を目指すことが多かったため,ちゃんと撮影した機会は少なかった.
ギンランと同じく白い花をつけるが,距はギンランほど突出しない.花はやはりギンランと同じく完全に開くことは少ない.笹葉の名前の通りササのような長い葉を持ち,例外もあるが苞葉が花よりも高い場所に達するのがギンランとの明瞭な識別点になる.
ギンランよりも山地性で,関東や関西の低地ではギンランよりも少ない植物だが,岩手県ではギンランよりも本種の方がよく見られる.鹿の食害がひどい地域でも割と生き残っている.

▲写真1:2018年5月、岩手県五葉山


キジカクシ目 (Asparagales)
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