ナツエビネ
Calanthe puberula

●分布:北海道南部、本州、四国、九州
●花期:8~9月

夏の盛りに咲くエビネ属の多年草。クリオネのような花がとても涼やかで美しい。湿った樹林下に生育し、ときどき倒木上にもみられる。全国の低山に分布するが、北日本では少ない。九州の低山では個体数が多く、エビネ属の中では最も出会いやすい種である。キエビネやキリシマエビネを探している時に出会うと少しがっかりする種でもある。それでも、鹿による食害で九州中部ではかなり減少傾向にあるようで中々出会えない。葉はエビネよりもやや薄いので、花がついていなくてもおそらく本種だろうと分かる。

▲写真1:2023年8月5日、熊本県山都町


キジカクシ目 (Asparagales)
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