ギンラン
Cephalanthera erecta

●分布:北海道~九州
●花期:5~6月

春の終わりから初夏にかけて,樹木の葉が出揃って森が暗くなり始めた頃に花を咲かせるラン.ランの仲間では普通種で,関東でも郊外の雑木林がある公園では見られる.
キンランと同じくベニタケ科などの外生菌根菌と菌根共生するので,キノコが多そうな林床が管理された公園やキャンプ場などの雑木林を探すと見つかることが多い.同じような環境を探すと,キンランやマヤラン,オオバノトンボソウ,シャクジョウソウ,ギンリョウソウ,アキノギンリョウソウなど菌根共生あるいは寄生する植物がよく見られる.
写真のものは東葛地方の雑木林がある公園で撮影した.やはり梅雨時期にはキノコがよく見られる公園だった.全国的にはキンランよりも本種のほうが普通種だが,東葛地域ではキンランがやたらと多く見られるのに対して本種はやや少ない.

▲写真1:2016年5月、千葉県流山市


キジカクシ目 (Asparagales)
植物 (Plants)
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