ヒイロチャワンタケ
Aleuria aurantia

とても個性的な姿をしたキノコです.鮮やかなオレンジ色は自然界では普通見られない色なので人工物にしか見えず,よく目立ちます.無味無臭で,食用にはされていません.
本種の存在を知らない人なら,ミカンの皮かと思ったらキノコだった,と驚くことになるかもしれませんが,我々キノコ好きな人たちはヒイロチャワンタケかと思ったらミカンの皮だったという事のほうが多いのではないでしょうか.
砂利や道路沿いの草地のような,一般的にしょうもなく見える環境に発生するキノコですが,個人的に見る機会は少ない種です.
上写真のものは,アカマツ林を伐採して整地した砂利道上に発生していたもの.ここではかなりの数が見られた.攪乱直後の環境を好むのかもしれない.

▲写真1:2021年9月29日,岩手県大槌町

▲写真2:2014年10月,山梨県


子嚢菌類 (Ascomycota)
菌類 (Fungi)
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