●分布:北海道南西部~北陸地方,山陰地方
●花期:6~7月
日本海側多雪地のブナ林の林床などに生える常緑地這植物.花はやや緑がかる.
南日本の照葉樹林に近縁種が見られ,本来は寒冷地には分布できない南方系の植物だが,多雪地では雪の下に埋もれて低温から保護されるため,寒冷地でも越冬ができるように進化したと考えられている.同様の生態を持つ植物にはユキツバキ,ツルシキミ,ハイイヌガヤ,エゾユズリハ,ヒメアオキなどがある.常緑地這植物という名の通り,高さ2 mにもならない低木状のものが多い.
▲写真1:2020年6月、秋田駒ヶ岳
▲写真2:2020年6月、秋田駒ヶ岳