オオバセンキュウ
Angelica genuflexa

●分布:中部地方以北~北海道
●花期:7~9月

湿地や小川の水際に群生する大型のセリ科植物.生育環境が特殊なので分かりやすい.葉の切れ目は他種よりも深いこと,花序が平たくつく特徴で見分けることで他種と識別できる.
写真のものは,盛岡市の湖畔にあるキャンプ場の草地に生えていた.ミズナラやサワグルミの樹下に穏やかな小川が流れており,オオバセンキュウはその水辺すれすれに咲いていた.小川の周りには湖畔に向かって湿性草原が広がっていて,初夏にはクリンソウやサンリンソウ,ミズバショウが咲き,真夏にはクガイソウ,クサレダマ,ミズオトギリ,エゾリンドウなどが咲き乱れる絵画のような美しい風景の場所だった.

▲写真1:2019年8月、岩手県盛岡市

▲写真2:2019年8月、岩手県盛岡市


セリ目 (Apiales)
植物 (Plants)
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