ノダケ
Angelica decursiva

●分布:東北~九州の明るい林縁
●花期:9~11月

晩夏に咲くやや大型のセリ.最大の特徴は暗紫色の花.同じく暗紫色の花をつける似たセリにはイワニンジンがあるが,本種のほうが葉に丸みがあることや裂け方が浅いこと,小総苞片(花の下に垂れ下がった糸のような部分)はイワニンジンの方が長くなることなどで見分けられる.セリの仲間を写真から同定するためには,花だけでなく葉や茎の様子が分かる写真を撮るのが重要だ.本種は分かりやすいからまだよいが,山地帯の白い中型セリ類では花だけ見ても,何だか全く分からない.
山に咲く花(山と渓谷社,2013)には関東以西に分布と書かれているが,東北地方南部にも分布しており,私は仙台市内の自然公園でも確認している.おそらく北限はその辺りだろうと考えている.

▲写真1:2016年10月,東京都高尾山


セリ目 (Apiales)
植物 (Plants)
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