アシタバ
Angelica keiskei

●分布:房総・三浦・伊豆半島,伊豆諸島
●花期:8~10月

関東を中心に分布する海岸型の大型セリ.茎を折ると黄色い液が出てくる.若芽は食用とされ,八丈島や伊豆大島では栽培もされている.
南日本の海岸にはよく似たハマウドが分布するが,こちらは花が白色であり,茎を折ると白い液が出る.茎に赤みがあるのもハマウドの特徴である.最も大きな違いは花期で,ハマウドは春~初夏,アシタバは晩夏~秋に花を咲かせることである.ハマウドと異なり,葉に光沢がない.
実はページを書くにあたって写真を見返し,これは本当にアシタバだろうかと少し悩むことになった.前述のとおり11月は晩秋なので季節から判断してもこれはアシタバなのだが,この海岸では春の花であるハマヒサカキ・シャリンバイのうち気の早いものが狂い咲きしていたのだ.あれ,ハマウドも狂い咲きすることあるんだろうかと考えたが,黄色みがかる花色を決め手にアシタバであると結論づけた.

▲写真1:2019年11月、千葉県銚子市

▲写真2:2019年11月、千葉県銚子市

▲写真3:2019年11月、千葉県銚子市


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