アマニュウ
Angelica edulis

●分布:北海道~中国地方,四国北部
●花期:6~8月

背丈を超える大型のセリ植物で,海岸や亜高山の草原に見られる植物.他の大型セリと見分ける特徴は,葉が丸く,花に小総苞辺があることである.茎の太さはエゾノヨロイグサとシシウドの中間くらい.この仲間では最もアクが弱いので山菜としても重宝される.アマニュウという名前は,茎が甘いことに由来する.edulisという種小名は食用という意味である.葉に丸みを帯びるのが本種の特徴.
当サイトのセリ科のページを強化するにあたり,過去に北海道や津軽半島,北アルプスなどで撮影したセリ科植物の写真を漁っていた.アマニュウはどうもこれまで撮影し損ねていたようで,来年の課題かなと思っていた.しかし,今年の8月に研究所の近くで何気なく撮った大型セリの写真を見返してみるとアマニュウだった.この辺りで大型のセリは大体オオハナウドがエゾノヨロイグサなのでこの写真は見落としていた.日本海側の深い山や草原に生えるイメージの植物だったが,こんな住宅街脇の何気ない草地にも生えているのですね.

▲写真1:2019年9月,岩手県大槌町

▲写真2:2019年9月,岩手県大槌町


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