コウタケ
Sarcodon aspratus

アカマツ林や広葉樹林などに生える大型のキノコ.松茸・舞茸と並ぶ希少価値のある高級キノコで,東北地方の道の駅各地では数千円で売られているほど.漢字では香茸と書く.強いキノコ臭がすることが由来.
2020年の秋はキノコ類が豊作との噂.博士論文の執筆が忙しく,ほとんどフィールドへ出れない日々が続いていたが,食料調達も兼ねて研究所の裏山を少し歩いてみることにした.確かにキノコが豊作という話は間違いではない.普段あまりキノコが多くないこの山にもたくさんキノコが生えている.そんな中でコウタケまで見つかってしまうとは.この辺りでキノコを探すのは3年目だが,初めて見つけた.
採集したてでは香りは弱かったが,抜いて半日置いておくだけでも随分と香りが強くなった.1本は乾燥させずオーブンで焼いて食べてみたが,香り・味・食感いずれも並みの野生キノコより上.

▲写真1:2020年10月11日,岩手県大槌町

▲写真2:2020年10月11日,岩手県大槌町


旧ヒダナシタケ目 (Aphyllophorales)
菌類 (Fungi)
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