スジモンフユシャク
Alsophiloides acroama
●分布:宮城県以南本州,九州
●成虫の出現時期:2月下旬~3月上旬
●食餌植物:モミ
晩冬,モミ林に出現するフユシャクの仲間.分布北限となる宮城県では絶滅危惧Ⅰ類に選定されていたが,現在では生息地が多く見つかっているためランク外となっている.岩手県ではまだ記録されていないが,岩手県一関市に北限のモミ林があるため,探すと多分見つかると思う.
夜21時頃にモミ林を探索すると,やや太いモミの樹幹の1~3 mほどの高さにオス個体が多く見られた.気温が低かったためかもしれないが,ばたばたしながら樹幹を上下に移動しているのみで,飛び回ることはなかった.無翅のメスは,残念ながら見つからず.近くに設置したライトトラップにはクロテンフユシャクが飛来したが,本種は全く飛来しなかったので走光性は弱いのかもしれない.
▲写真1:2021年3月7日,宮城県仙台市青葉区
▲写真2:2021年3月7日,宮城県仙台市青葉区
シャクガ科フユシャク亜科 (Alsophilinae)
昆虫類 (Insects)
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