ヒメザゼンソウ
Symplocarpus nipponicus

●分布:本州(近畿以北)、北海道
●花期:4~5月

ザゼンソウによく似ているが6~7月頃に開花し,花の大きさは1~2 cmほどと小型.雪解け直後に開花するザゼンソウでは発熱現象があることが知られているが,初夏に咲く本種はやはり発熱しないようだ*1。
葉がウバユリのものとよく似ているため,長らく存在に気付かれていなかったという.
湿地では草が高く伸び,侵入しにくくなる時期に開花し,花がつく場所も地面すれすれの基部であるため草に紛れて見つけにくい.草丈の低い春の湿地で本種の葉をあらかじめ発見しておき,梅雨頃に再訪したい.開花期の6月には周辺の葉が一部枯れ,花はやや見やすくはなる.
引用
*1 大塚ら. J. Jpn. Bot. 86: 224-229 (2011)

▲写真1:2021年6月22日、岩手県沿岸部

▲写真2:2021年6月22日、岩手県沿岸部


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