ナメコ
Pholiota microspora
晩秋~初冬のブナ林の倒木に群生するキノコ.説明する必要もないだろうが,美味しく食べられるキノコである.写真のものは幼菌だが,開くと傘径10cmくらいになるものもある.
天然ものの方が美味しいというキノコも多いが,本種に関しては幼菌での違いはあまり感じなかった.色々な成長状態のものを楽しめるのが天然物の利点でしょうか.やはり同じ倒木にボコボコと何本も出ているので収穫が楽しいのが一番大きい.
写真のものは,秋田県奥地のブナ極相林で出会ったもの.私はここが日本一美しいブナ林だと思っている.平坦な沢沿いにトチノキやブナの大木が林立する極相林が成立し,樹上にはヤシャビシャクやフガクスズムシも見られる.ここにナメコが生えていることは知らなかったが,このブナ林に無ければどこにもないでしょ,と前々から目星をつけていたブナ林を晩秋に再訪すると,狙い通りナメコの群生に出会えた.
▲写真1:2019年11月,秋田県
▲写真2:2019年11月,秋田県
▲写真3:2019年11月,秋田県
ハラタケ目 (Agaricales)
菌類 (Fungi)
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