マツタケ
Tricholoma matsutake
日本人で知らない人はいない超有名な食用キノコ.貧栄養で通気性の良いアカマツ林を好む種で,里山を代表するキノコであった.草地や疎林が多かった時代は掃き捨てるほど生えていたというが,遷移が進んで富栄養化が進んだ現在のアカマツ林では非常に珍しいキノコになってしまった.
岩手県はマツタケの一大産地で,産地は多いはずだが権利者のいる林に無断で入る訳にはいかない.マツタケの生えるような山には,初秋には入山禁止の札が掲げられる.国有林であれば,八幡平や富士山などの亜高山帯針葉樹林でよく確認されている.
写真のものは,宮城県の海岸近くのアカマツ林で出会うことができた.林床は確かに腐食層は少なかったように感じる.しかしいつも入っている岩手県の林と比べて明らかに違う環境という訳でもない.何が分布を決める要因なのだろうか.翌日に山の持ち主の方と一緒に採取させていただく予定だったが,夜に歯痛が悪化して急遽帰ることになってしまった.
▲写真1:2017年10月,宮城県
ハラタケ目 (Agaricales)
菌類 (Fungi)
Home